未成年の子供が借金した場合の責任って

未成年の子供であっても、子供本人がさまざまな状況において働いていて、たとえ借金をしても十分な収入や支払い能力があれば問題はないのですが、通常はそういうことは稀なのではないでしょうか。
確かに、売れっ子の子役であるとか、インターネットの世界で起業していて、親以上に稼いでいるということも絶対にないというわけではありません。
しかし、そもそもそのように仮定すること自体、一般的ではないといえるでしょう。
さて、普通は収入のほとんどない未成年の子供が借金をした場合、親にはどの程度の責任が生じるのでしょうか。
たとえば、未成年の場合には、消費者金融から借金をすることは出来ません。
親の同意がなければお金を借りることが出来ないと決められているからです。
親の同意がなかった場合の借金の契約は無効ですから、使わずに手元に残っていたお金があれば、それを業者に返し、使ってしまったお金を返済する義務は、子供にも親にもありません。
しかし、同意した場合には、もちろん保証人になったということですから、子供が返済できなければ親にも返済義務が生じるのです。
また、クレジットカードのキャッシング機能を使って子供が借金をした場合、クレジットカードを作ったときに親の同意があってのことであれば、キャッシングの限度額までの借金は返済の義務が生じます。
このように、未成年の子供の借金は、同意があったかどうかによって責任の所在が明らかになるのです。