債権者集会は債権者は必ず出席するもの?

債権者集会は企業が破産を申し出た時に開催される集会であり、管財人が債権者に対して情報の開示や説明をするために開催されているものです。
「債権者から叱責されるのではないか」とおびえてしまう人も多いのですが、実際のところこの債権者集会で債権者の出席は義務ではありません。
もちろん債務者から直接説明を聞きたいなどの事情があれば債権者が出席することも可能なのですが、何らかの特別な事情が無い限り債権者が出席するにしてもそこまで多く集まることは無いでしょうし、時には一人も債権者が来ないようなこともあります。
この債権者集会というのは説明の場として用意されているのですが債権者集会が開催されるよりも先に管財人から各債権者に対して説明は行われていますし、同じような内容の話を二度も聞きたいと言う人は多くありません。
それに債権者集会に出席して「金を返せ」などと喚き散らしたところで破産申し立てが行われている時点で回収ができないことは明らかになっているのですから、言い方は良くないですが債権者からしてみても出席するのは時間の無駄であることが多いわけです。
実際の債権者集会自体も5~10分で終わる簡単な質疑応答だけというのがほとんどであるため、債権者集会が行われると言っても怖がる必要はありません。
もちろんだからと言って適当に済ませようとするのは禁物ですが、一般的にイメージされているほど恐ろしい場では無いと理解しておいて良いでしょう。